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《2026春夏シーズン》
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Interview《特集》匠インタビュー

「サーラのおすすめ」特集の
匠インタビューをご紹介いたします。

先端技術を用いて
“持続可能な農業”を目指す

「イノチオみらい」の
味わい濃厚なミニトマトジュース

イノチオファーム豊橋

「サーラのおすすめ」では、豊橋市新西浜町で農業を営む〈イノチオみらい〉のトマトジュースを取り扱っています。通常、トマトジュースは大ぶりのトマトを搾汁していますが、このトマトジュースは、同社のイノチオファーム豊橋で栽培された、安心安全で味わい濃厚なミニトマトだけで製造されています。そこで今回はイノチオファーム豊橋に取材を敢行。生産部門・生産課長の小坂雄一さんに、先進的なトマト栽培やミニトマトジュースへの想いを伺いました。

「いのちに感謝し、いのちを育む」を大切にし、
「いのちをつなぐ」使命のもと、ファームを運営

〈イノチオみらい〉は、農業総合支援事業におけるファーストコールカンパニーを目指す「イノチオグループ」の一翼として、2015年(平成27)に創業しました。<イノチオグループ>が1909年(明治42)の創業より守り積み重ねてきた社是、《生きとし生けるものすべての「いのちに感謝し、いのちを育む」を大切にし、「いのちをつなぐ」》という使命のもと、当社が目指しているのは、“持続可能な農業モデルの構築”です。

適正な農業生産工程管理をしている
農場の証
「グローバルGAP」認証を取得

本圃場では創業した翌年からミニトマトの栽培をスタートしまして、まず取り組んだのが、世界120か国以上で普及している「グローバルGAP」認証の取得でした。この認証を得ることは、農業生産工程において適正な管理をしているという証(あかし)で、「食品安全」「労働安全」「環境保全」という3つの観点に立って、第三者機関により実施される審査をクリアーすることで取得できます。当社は、この認証を栽培開始から1年後の2017年(平成29)に取得し、以来、現在まで維持しています。

圃場内にある養液リサイクルと廃液適正処理エリア。余剰養液を回収して、ろ過・殺菌後再利用。場内の廃液は浄化センターで最終処理されている。
生産工程における
CO2排出の削減を推進

また、当社では、創業時から生産工程において排出されるCO2の削減にも取り組んできました。当初、本圃場では、電気代や重油などの使用量をCO2換算して、ミニトマト1㎏の生産にあたり3.89㎏のCO2を排出していたのですが、暖房の温度設定を変えたり、より自然な換気効率を模索するなどして、年々エネルギー効率を下げることで、ここ数年は、CO2の排出量を1㎏あたり2kg以下(2025年度は1.73㎏)に抑えられるようになっています。

〈イノチオみらい〉のこうした農業を可能にしているのが、「イノチオグループ」全体で研究・開発している独自の施設や設備、栽培方法だ。〈イノチオみらい〉では、これらの先端技術を用いて、品質の良いミニトマトを、一年中、安定的に生産し、環境だけでなく、人にも優しい農業を実現している。

独自の先端システムを
複合的に活用して
栽培をスマートに管理

本圃場では、「イノチオグループ」で研究・開発した先端システムを複合的に活用して、ミニトマトの栽培を行っています。
例えば、浄化センターから出る放流水熱を利用した暖房空調システム「Geo-MAX」を用いて、従来型の暖房より重油消費量を削減して、CO2排出量の削減を実現しています。
また、培地重量センサ「スラブサイト」によって培地内水分をモニタリングし、そのデータを灌水制御システム「アクアビート」による環水・液肥管理に活かしています。

さらに、複合環境制御システム「エアロビート」を用いることで、これまで別々に動かしていた複数の機器を一つのパソコンで操作でき、一元的に管理・制御することができます。また、ハウス内環境のモニタリングや設定変更はスマートフォンからでも一括で制御することが可能です。
このように複数の設備システムを導入することで、本圃場では、これまで人と時間をかけて解決していた課題を、低コストでクリアーしています。当社の農場作業員の勤務形態は、月曜から金曜の平日勤務で、土日は休日になっているのですが、それもこうした設備システムのおかげです。休日でもスマートフォンがあれば圃場の状態がわかるので、私も安心して休みを取らせていただいているんです。

こうした設備システムによって得たデータは蓄積され、圃場の環境管理や作業管理、ミニトマトの生産量の安定化に役立てています。
それを可能にしているのが、<イノチオグループ>で実績のある「PDCAサイクル」の運用です。これは設備から得た環境データとミニトマトの生育状況を週単位でチェックして、翌週の管理方法を決定し実践しています。当社では、現在、10アールあたり21トンの収穫量を達成しながら、一年を通じて収穫できているのは、これを毎週必ず実践しているからです。現在ではおかげさまで、年間680トンのミニトマトを出荷しています。

複合環境制御装置「エアロビート」。ハウス内の環境をモニタリングし、各設備を複合して制御している。「エアロビート」本体とコンピュータ1台で最大10区画、または、ハウスを最大10棟まで管理することができるので、管理時間と導入コストの両方を削減できる。
天然素材由来の肥料を用いて、
安心・安全でおいしいトマトを生産

”持続可能な農業“を目指す当社のこだわりとして、もうひとつ欠かせないのが栽培における天然素材から生まれたバイオスティミュラント資材の活用です。
例えば、「Stim Pure」は過酷な環境を5年も生き抜いた海藻「アスコフィラムノドサム」から抽出された有効成分で製造されている資材なのですが、過酷な夏の暑さや気候変動などによる環境ストレスに対するトマトの抵抗性のアップや、成長の促進に効果を発揮しています。また、「アミノサンバ」は、魚と糖蜜を天然発酵させた天然アミノ酸を用いた資材で、これを散布することで甘さと酸味のバランスがよく、しっかりした味わいのトマトを生み出しているんです。
天然素材から生まれたこれらの資材の活用は、栽培効率や品質の向上が期待できるだけでなく、消費者の皆様に安心で安全な商品をお届けすることにつながっています。

こうして生育したミニトマトは、作業員の手により丁寧に収穫され、すぐさまファームに隣接する選果設備エリアに運ばれ、マシンによって選果。その上で、人間の目と手でキズモノを取り除きパッキングし、最短で翌日にスーパーや店舗、消費者に届けられる。農産物を生産するだけでなく、販売まで一貫して手がけているのも〈イノチオみらい〉の農業の大きな特徴だ。

生産から販売までを
一貫して手がけることで
社会のニーズに対応した商品を開発

当社が農産物の生産から販売までを一貫して行っているのは、これからの農業は単に作物を生産するだけでなく、スーパーのバイヤーや店頭の販売員、消費者の方たちのニーズに対応した商品を生み出さなければならないと考えているからです。販売までを手がけることで、当社ではそうした社会のニーズをキャッチして、これまでさまざまな商品の改良や開発を行っています。

例えば、当社ではミニトマトを詰めるパックを植物由来素材の生分解性のプラスチックパッケージにしたり、出荷の際に使う段ボールを森林環境の保護に貢献しているFSC認証のものを使ったりしているのですが、それは時代のエコロジー志向に配慮しているからです。また、規格外のトマトは地元動物園の「のんぽいパーク」へ寄付させていただいているのですが、これは食品ロス問題や地域貢献に取り組みたいと考えて始めたものです。

商品開発では、世の中の健康志向に配慮した「野菜で元気GABA」ミニトマトが挙げられます。この商品は、ミニトマトに含まれている栄養素GABAに着目して、生鮮ミニトマトとしては日本で初めて「機能性表示食品」を取得したミニトマトなんです。パッケージもGABAの機能性をアピールするデザインにして、販売しています。消費者の皆様にとって魅力的な商品を生み出せたのではないかと思っています。

農業を通して
持続可能な循環型社会の
実現を目指す

当社では、農産物の生産以外に、新規農業参入企業の視察や生産者の圃場研修、国内外の教育機関への出張授業や講演などを積極的に受け入れていますが、それは生命を支える産業である「農業」の魅力を、生産者や就農を目指す担い手から消費者まで、すべての人々に伝えて、日本の農業を未来につなげたいからなんです。

《自分のいのちは、世のため人のため、他に尽くすためにあるとしか思えない》

これは、〈イノチオグループ〉の創業者の言葉なのですが、私たち〈イノチオみらい〉は、この想いを胸に今後も農業に取り組んでいく所存です。私たちの農業モデルが、高齢化や後継者不足に悩む日本の農業に一石を投じて、農業だけでなく持続可能な循環型社会の実現に向けて少しでも貢献できたなら、本当にうれしいですね。

今回、「サーラのおすすめ」で紹介させていただく商品は、このような想いを込めて栽培されたミニトマトから製造されたトマトジュースだ。インタビューの最後に、小坂さんに商品について語っていただいた。

樹上で完熟した「おひさま育ちミニトマト」を搾った希少なミニトマトジュースです
瓶1本に約1㎏のミニトマトを使用。ミニトマト本来の味を堪能できます

一般的に、市場に出回っているトマトジュースは、大玉トマトを搾ったものなんです。でも、ご紹介するこのトマトジュースは、太陽の光をたっぷり浴びて育ち、樹上で完熟した当社のミニトマト「おひさま育ちミニトマト」だけで製造した100%ミニトマトジュースです。

大玉トマトの平均糖度は4~5度前後ですが、ミニトマトの平均糖度は7~8前後と格段に甘いんです。けれども、ミニトマトを搾汁するのは手間も時間もかかって採算が合わない。だから、ミニトマトジュースは市場にはほとんど出回っていないんですよね。

当社のミニトマトジュース瓶1本(720ml)には、約1㎏のミニトマトが使用されているので、酸味と甘みのバランスがよく、さわやかな「おひさま育ちミニトマト」本来の味を存分に味わえます。食塩不要となっていますので、塩分制限をしている方も安心して召し上がれます。この機会に、ぜひ一度、ご賞味いただけましたら幸いです。

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